トー横問題とは?若者たちの避難所と事件、そして行政の取り組み(?)新宿歌舞伎町「トー横」エリアの現状と課題
歌舞伎町「トー横」は、居場所を求める若者たちの避難所から、薬物、事件が多発する無法地帯へと変貌。警察の取り締まり強化、シネシティ広場の閉鎖により、若者たちは新たな居場所を探している。東京都の支援策『きみまも』も問題を起こし、彼らは支援と監視の間で揺れ動く。家庭環境や学校での問題を抱え、社会との繋がりを求める彼らの未来は不確実。社会全体での理解と多角的な支援が不可欠。
💡 新宿・歌舞伎町のトー横エリアは、家出や家庭環境に問題を抱える若者たちの避難所となっている。
💡 トー横では、薬物乱用や性犯罪など、深刻な問題が多発しており、対策が急務となっている。
💡 東京都は、総合相談窓口の拡充や関係機関との連携強化など、様々な取り組みを進めている。
今回は、新宿歌舞伎町のトー横エリアを舞台に、そこで起こっている問題や、行政の取り組みについて詳しく見ていきましょう。
まずは、この記事で皆さんに知っていただきたいポイントを3つご紹介します。
トー横エリア:若者たちの避難所と課題
トー横エリアは若者にとってどんな場所?
避難所であり、独自の界隈
まずは、トー横エリアの現状と問題点について掘り下げていきましょう。
そこでは若者たちがどのような状況に置かれているのか、そしてどんな問題が起きているのか見ていきます。

✅ 「トー横キッズ」のリーダー格である小川雅朝容疑者(通称「ハウル」)が、東京都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)容疑で逮捕された。
✅ ハウルは、新宿・歌舞伎町の通称「トー横」と呼ばれるエリアで清掃活動や困っている若者への支援を行う任意団体「歌舞伎町卍會」の代表を務めていたが、その活動は、女性や少女を誘い出して性的関係を持つための手段だったことが判明した。
✅ ハウルは、本名を隠して「ハウル・カラシニコフ」と名乗り、逮捕後、ゴミ屋敷のような自宅の様子や、活動の裏の顔などが明らかになったことから、「卍會」は解散することになった。
さらに読む ⇒文春オンライン世の中の「ほんとう」がわかります出典/画像元: https://bunshun.jp/articles/-/58786?no=1&page=1ハウル逮捕は、トー横の闇を浮き彫りにしましたね。
弱者に手を差し伸べるフリをして、実際は性的搾取を行う。
許されざる行為です。
この事件が、トー横に潜む問題のほんの一部であることを考えると、恐ろしくなります。
新宿歌舞伎町の「トー横エリア」は、家庭環境や学校生活に問題を抱える若者たちが、自己表現や仲間との交流を許容する避難所となっています。
しかし、市販薬の乱用、精神的な健康問題、そして「ハウル」こと小川雅朝被告の影響など、深刻な問題を抱えています。
彼らは、大人に邪魔されずに独自の「界隈」を創り出したいと考えており、今後新たな場所が誕生する可能性も示唆されています。
うーん、まるでミステリー小説みたいだ…!表向きは支援活動をしてる人が、裏ではあんなことしてたなんて。人間の闇って怖いですね…!でも、もっと詳しく知りたい!
トー横の変遷:SNSからリアル、そして事件へ
「トー横」は、当初はどんな場所だった?
若者たちの交流場所
Chapter-2では、トー横の変遷を追っていきます。
SNSでの繋がりから始まったコミュニティが、なぜここまで荒廃してしまったのか。
その過程を紐解きます。

✅ 新宿・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる広場や路地裏では、少年少女がたむろし、薬物横行が深刻化している。睡眠導入剤や向精神薬などの処方薬が流通し、市販薬の過剰摂取や大麻も蔓延している。
✅ 多くのキッズは家出をしてトー横で居場所を求めるが、お金に困り、悪い大人に利用されるケースが多い。トー横では、オーバードーズによる自殺や暴行、わいせつ行為などの事件が頻発し、薬物密売を巡るトラブルも発生している。
✅ 記事に登場する男性は、不登校や家庭環境の悪化により家出をし、トー横で1年ほど生活していた。彼は他のキッズと同様に、処方薬や市販薬の過剰摂取を経験し、その危険性について語っている。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/263757SNSから始まったコミュニティが、コロナ禍で居場所を求める若者たちの溜まり場となり、無法地帯へと変貌していく様子は、まさに現代社会の縮図ですね。
事件が多発し、取り締まりが強化された結果、キッズたちが別の場所へ移っていくという結末は、悲しいです。
「トー横」は、当初はSNSで繋がった若者たちがリアルで交流するために新宿・歌舞伎町に集まった場所でした。
彼らは「自撮り界隈」を自称し、路上で遊び、ファッションや流行を発信していました。
しかし、2021年頃からコロナ禍の影響もあり、家庭や学校に居場所のない未成年が集まり始め、場所もTOHOシネマズ前からシネシティ広場に移りました。
そこでは、従来の歌舞伎町の住人や半グレまがいのグループも混ざり合い、路上飲酒や薬物の過剰摂取、集団リストカットといった過激な行為も増えるようになりました。
メディアが「トー横」をこぞって取り上げるようになり、無法地帯化が進み、ついに事件が頻発する事態に。
心中事件、未成年誘拐、児童買春、ホームレスリンチ殺人など、深刻な事件が発生し、警察による取り締まりが強化されました。
結果として、キッズたちは歌舞伎町から姿を消し、新たな場所を探し求めている状況です。
最初はSNSで繋がっていた若者たちが、リアルで集まる場所に発展したんですね。それが、いつの間にか薬物や犯罪の温床になってしまったというのは、本当に残念です。時代の流れを感じますね。
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歌舞伎町「トー横」の今。東京都が対策強化も、若者たちの居場所は揺れ動く。支援と規制のはざまで、彼らの未来は?社会全体で考えるべき問題。