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南海トラフ地震、最新情報と対策:発生確率、過去の被害、防災の重要性?迫りくる脅威、南海トラフ地震の現状と対策

南海トラフ地震に関する最新情報。大規模地震の可能性は現状、平常時と変わらず。能登半島地震の甚大な被害を受け、南海トラフ地震の予測可能性と防災対策が議論されています。地震発生確率の評価方法や、日頃からの防災意識・対策の重要性について解説。専門家による科学的知見に基づいた報告書も公開。

📘 この記事で分かる事!

💡 南海トラフ地震の現状、発生メカニズムと過去の発生パターン。

💡 地震発生確率の考え方、時間予測モデルの見直しと注意点。

💡 過去の地震被害、能登半島地震の教訓と防災対策の重要性。

それではまず、南海トラフ地震の基本的な情報についてご紹介します。

南海トラフ地震の現状

南海トラフ地震、いまは危険?

平常時と変わらず

南海トラフ地震は、日本列島に甚大な被害をもたらす可能性のある巨大地震です。

南海トラフ地震のメカニズム

✅ 南海トラフ地震は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む際に発生する地震で、プレート境界のひずみが限界に達して跳ね上がることで発生します。

✅ 南海トラフ地震は過去に繰り返し発生しており、その発生過程には多様性があり、広範囲で同時に発生したり、隣接する領域で時間差をおいて発生したりするなど、様々なパターンがあります。

✅ 前回の南海トラフ地震から約80年が経過しており、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まっているため、防災対策の強化が求められています。

さらに読む ⇒気象庁出典/画像元: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nteq/nteq.html

南海トラフ地震の発生可能性は常にあるものの、現時点では特段に高まったとは言えません。

日向灘の地震が南海トラフに影響を与えるものではないとされています。

令和7年2月7日発表の南海トラフ地震関連解説情報によると、現在のところ南海トラフ沿いの大規模地震の発生可能性が平常時と比べて特段に高まったとは考えられていません

1月13日に日向灘で発生したマグニチュード6.6の地震は、発震機構が逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生しました。

この地震は南海トラフ沿いのプレート境界の固着状態に特段の変化をもたらすものではないと考えられます。

また、深部低周波地震(微動)や浅部超低周波地震が観測されていますが、これらの活動は発生する可能性の高い地震の発生時期や規模を予測できるものではありません。

GNSS観測によると、日向灘地震発生後の宮崎県南部を中心にゆっくりとした東向きの変動が観測されていますが、これは地震に伴う余効変動と考えられ、通常の範囲内です。

南海トラフ沿いの地震活動は、地震発生の可能性が常にある状況であり、今後も監視を続け、必要があれば情報提供を行っていくということです。

なるほど、南海トラフ地震の可能性は常に意識しておくべきですね。日向灘の地震が直接的な影響を与えないというのは、少し安心しました。

地震発生確率の考え方

地震発生確率はどのように変化する?

時間経過で変化

地震発生確率の算定方法とその評価は、防災対策を考える上で非常に重要です。

南海トラフ地震の発生確率「%」が覆る可能性地震調査委が新データを基に見直し国は「中身話せない」:東京新聞デジタル

✅ 南海トラフ地震の発生確率を「80%程度」と算出した根拠となる「時間予測モデル」について、政府の地震調査委員会がデータや研究結果の見直しを始めた。

✅ 見直しのきっかけは、古文書の記録の信頼性に疑問を呈する論文が発表されたこと。論文では、古文書に記載された水深の変化が、人為的な要因による可能性も指摘されている。

✅ 委員会では、時間予測モデルの妥当性や代替モデルの検討など、具体的な内容が議論されており、確率の値や表記方法に変更が生じる可能性がある。

さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/379749

地震調査委員会による時間予測モデルの見直しは、確率の根拠に対する信頼性を高めるために重要です。

確率の表記方法の変更にも注目です。

阪神・淡路大震災を機に、地震調査研究推進本部は、地震動予測地図の作成や、将来の地震発生可能性を評価する「長期評価」を実施し、社会に発信しています。

長期評価では、地震発生確率を数値化し、毎年1月1日に更新しています。

しかし、確率の計算方法には、時間の経過とともに確率が変化するモデルと、時間が経過しても確率が変化しないモデルの2種類があり、更新されるのは前者の計算方法によるもののみです。

時間の経過とともに確率が変化するモデルは、同じ場所で同じような地震がほぼ一定の間隔で繰り返すという仮定に基づいています

例えば、南海トラフ地震は過去に100~200年程度の間隔で発生しており、最後に発生してから70年経過していれば、今後30年間で発生する確率は約51%となります。

この確率は、時間の経過とともに変化し、1年後に発生確率はわずかに上昇します。

一方、時間が経過しても確率が変化しないモデルは、平均発生間隔が一定だが不規則に発生する地震に適用されます。

例えば、過去300年間に3回発生し、平均発生間隔が100年であることが分かっている地震は、最後に発生した時期が不明でも、今後30年以内に発生する確率は常に一定となります。

これらのモデルの違いは、地震の発生間隔のばらつきや、最後の発生時期の情報があるかどうかによって決定されます。

より正確な確率評価には、これらの要素を考慮し、適切なモデルを選択することが重要です。

確率の計算方法にも色々な考え方があるんですね。古文書の信憑性とか、歴史的な視点も加わってくると、また違った面白さがありますね。

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