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伊勢神宮 式年遷宮とは? 木本祭、三ツ紐伐り、御杣山… 伝統と未来への継承を探る (?)20年に一度の式年遷宮、その準備と秘儀

20年に一度、伊勢神宮で行われる式年遷宮。2033年の遷宮に向け、木材伐採の安全を祈る「木本祭」の様子や、伝統の伐採技術「三ツ紐伐り」の練習会をレポート。天皇陛下の御治定による御杣山の決定、伝統と未来を繋ぐ式年遷宮の全貌に迫ります。1300年以上続く神聖な儀式の、その歴史と持続可能性を示す森の物語。

📘 この記事で分かる事!

💡 伊勢神宮の式年遷宮は20年ごとに行われる一大行事で、正殿などの建物や神宝を新しく造り替えます。

💡 木本祭や三ツ紐伐りなど、式年遷宮を支える伝統的な儀式と技術が存在します。

💡 御杣山から伐り出される御用材は、式年遷宮の重要な要素であり、その保護と継承が図られています。

それでは、伊勢神宮の式年遷宮について紐解いていきましょう。

まず、式年遷宮とは何か、その概要から見ていきます。

木本祭:新たな社殿への願い

伊勢神宮の式年遷宮で重要な「木本祭」とは?

新たな社殿用材の安全祈願

2日夜に行われた木本祭では、新しい正殿に立てる心御柱の用材が伐採されました。

秘儀とされ、一部しか公開されていません。

伊勢神宮の「最も神聖な柱」用材を切り出す式年遷宮の「木本祭」:中日新聞

✅ 伊勢神宮の式年遷宮で、最も神聖とされる柱の用材を切り出す「木本祭」が2日夜、神域内で営まれました。

✅ この祭りは、新しい正殿の床下中央に立てる「心御柱」の用材を伐採するもので、古来より祭場内は奉仕員以外が見られない秘儀とされています。

✅ 木本祭は、式年遷宮の重要な儀式の一つであり、新しい社殿の建設に向けた準備段階の象徴的なイベントと言えるでしょう。

さらに読む ⇒中日新聞出典/画像元: https://www.chunichi.co.jp/article/1061732

木本祭は、新しい社殿を建てるための準備の第一歩ですね。

厳かな雰囲気の中で行われる儀式は、まさに神聖そのものです。

伊勢神宮では、20年に一度行われる式年遷宮に向け、新たな社殿の用材を切り出す作業の安全を祈る「木本祭」が執り行われました。

この祭りは、新たな正殿の床下中央に最初に立てる「心御柱」になる木の神に、切り出しの許可と伐採作業の安全を祈るものです

内宮では、神職や儀式を行う童男らが参列し、古式の装束を身につけ、ちょうちんを持って参道を歩きました。

祭場では、白い鶏などをお供えし、童男が心御柱になる用材をおので伐採して奉納する儀式が行われました。

外宮でも同様の儀式が非公開で行われました。

木本祭は長い間、秘密の祭りとされてきましたが、近年一部が公開されています。

式年遷宮は1300年以上続く儀式で、今回で63回目となります。

新たな社殿への遷宮は2033年10月に行われる予定です。

わあ、なんだか神秘的ですね! 秘儀っていう響きも、すごくそそられます。どんな儀式が行われているのか、もっと知りたくなりました!

三ツ紐伐り:伝統技術の継承

伊勢神宮の遷宮で使う木材は、どんな技法で伐採される?

三ツ紐伐り

三ツ紐伐りは、安全かつ効率的に木材を伐採するための伝統技術です。

熟練の技術者によって受け継がれています。

伝統伐採法「三ツ紐伐り」実演(上松町)

公開日:2013/08/05

✅ 「三ツ紐伐り」は、伊勢神宮式年遷宮で御神木を伐採する伝統的な手法です。

✅ 安全で合理的な伐倒技法であり、斧を使って根元に穴を開け、最後に倒す方向の反対側に斧をくすげて木を倒します。

✅ 伐採前には山の神に御神酒とお魚を捧げ、伐採後は切り株にひのきの枝をさして山の神に木の中身だけを拝借したことを報告します。

さらに読む ⇒しあわせ信州出典/画像元: https://blog.nagano-ken.jp/kiso/festival/42.html

三ツ紐伐りは、木材を安全に伐採するための技術なのですね。

伝統を守り、技術を継承することは、とても重要だと思います。

伊勢神宮の式年遷宮で使用する木材を伐採する伝統的な技法「三ツ紐伐り」の練習会が木曽地域で行われました。

木曽地域と岐阜県中津川市の保存会、神宮営林部の計32人が参加し、6月3日に迫る「御杣始祭」に向け、おのを使った伐採技術の最終確認を行いました

三ツ紐伐りは、3人が木の中心部に向けて3方向からおのを入れる技法で、安全かつ木材の割れを防ぐ利点があります。

練習会では、3本の木曽ヒノキを伐倒し、技術の継承と安全な作業への意識を高めました。

伝統的な技術が、今もこうして受け継がれていることに感動しました。技術を守る人々の努力に頭が下がります。

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伊勢神宮、2033年の式年遷宮へ。御用材伐採の祭典「山口祭」など開始。1300年以上の歴史と、未来へ繋がる伝統技術、サステナブルな森の物語。