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横尾忠則の世界:幼少期の記憶から死生観、Y字路シリーズ、そして未来の美術館まで?横尾忠則の多様な表現:ピカソからの影響、Y字路、死生観

横尾忠則、死後の世界を巡る旅へ。幼少期の死への恐怖、ピカソとの出会い、そして自伝的な表現へと昇華。グラフィックデザイナーから画家へ転身し、独自の表現を確立。赤と黒の絵画、Y字路シリーズ、そして「死」をテーマにした作品群。神戸での展覧会「横尾忠則の冥土旅行」では、彼の死生観を追体験できる。未来の美術館では、死と生をテーマにした作品が展示される。

横尾忠則の世界:幼少期の記憶から死生観、Y字路シリーズ、そして未来の美術館まで?横尾忠則の多様な表現:ピカソからの影響、Y字路、死生観

📘 この記事で分かる事!

💡 横尾忠則がコロナ禍でマスクアートを発表、作品集増刷を喜ぶ。自身の状況をユーモラスに表現。

💡 幼少期の死への恐怖、戦時中の経験が、横尾忠則の作品世界に大きな影響を与えました。

💡 ピカソとの出会いをきっかけに自己表現を追求。独自の表現方法を確立し、Y字路シリーズへ。

それでは、横尾忠則氏の幼少期から現在までの作品、そしてその思想について、深く掘り下げていきましょう。

幼少期から戦時時代、そして美術の道へ

横尾忠則の幼少期に大きな影響を与えた出来事は何ですか?

死への恐怖と戦争体験

本人の言葉や作品を通して、横尾忠則氏の生い立ちや表現の原点を探ります。

コロナ禍での彼の思考や、作品への影響が興味深いですね。

戦時中の経験との比較もユニークです。

横尾忠則は1936年に兵庫県で生まれ、幼い頃に呉服の行商を営む伯父夫婦の養子になりました。

自然豊かな環境で育ちましたが、養父母が高齢であったことから、死に対する恐怖を幼い頃から抱えていました。

戦時中には空襲などの体験を通じて、死と戦争の結びつきを強く意識するようになりました。

これらの経験は、後の横尾の作品世界に大きな影響を与えました。

戦後、絵を描くことを模写と考えていた横尾は、中学時代に東京から来た武蔵野美術学校出身の絵画教師の影響で油絵を始めるようになりました。

高校では挿絵画家や漫画家などを目指していましたが、教師の勧めで武蔵野美術学校を受験することを決意しました

幼少期の経験が作品に深く影響を与えているんですね。死に対する恐怖心や戦争体験がどのような表現に繋がっていくのか、とても興味深いです!

ピカソとの出会い、そして独自の表現を探求

横尾忠則が絵画の道を志すきっかけは何だった?

ピカソの生き方に衝撃

横尾忠則氏が敬愛する芸術家へのオマージュ作品や、メルセデス・ベンツのアートカーも展示されるとのこと!。

横尾忠則の個展『迷画感応術』、ピカソらに敬愛を込めた作品紹介
横尾忠則の個展『迷画感応術』、ピカソらに敬愛を込めた作品紹介

✅ 横尾忠則の個展「横尾忠則 迷画感応術」が、神奈川・箱根の彫刻の森美術館で3月19日から開催されます。

✅ 本展では、横尾が敬愛するピカソ、デュシャン、キリコなど、多くの芸術家へのオマージュ作品が展示されます。

✅ また、メルセデス・ベンツの「スマート」を使用したアートカーも展示されます。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.cinra.net/news/20160312-yokootadanori

ピカソとの出会いが、グラフィックデザイナーから芸術家への転換点になったのですね。

自己表現への探求、素晴らしいです。

1980年7月、横尾忠則はニューヨーク近代美術館でパブロ・ピカソの個展を観て、絵画の道を究めることを決意しました。

これは、ピカソの作品そのものよりも、自らの本能を第一とし、それに芸術を従わせた彼の生き方に衝撃を受けたためです

それまでのグラフィック・デザイナーとしての仕事から、100%自己に忠実な表現を求めた横尾は、古今東西の美術史や宗教、神話など様々なテーマに取り組み始めました。

1980年代半ばには、ボディー・ビルダーでパフォーマンス・アーティストのリサ・ライオンとのコラボレーションを通して、身体性の回復を試みたり、陶板による作品制作に挑戦したりするなど、技術的な探求を深めていきました。

1986年に磯崎新設計のアトリエが完成したことで、横尾はガラス、鏡、羽根など様々な物質をコラージュしたり、複数のパースペクティブによる多次元的な画面構成を試みるなど、独自の表現方法を確立していきました。

ピカソとの出会いが彼の表現を大きく変えたんですね。様々なテーマへの挑戦や、技術的な探求も興味深いです。多才な方ですね!

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横尾忠則の「死後の世界」展。赤と黒の絵画、Y字路シリーズ…死生観を視覚化。魂の解放、創造の時間へ。神戸で追体験する冥土旅行。